Worldへの操作

http://d.hatena.ne.jp/korakurider/20050629/p2 でいただいたコメントについての私の考えです。

統一性をもたせることについて

以前何かのペーパーで、ViewerでもメニューでもなんでもMorphic、ハロが出てビュアーが出てタイルスクリプトが書けるみたいなこと(abeeさんが書かれていることと同じ趣旨)をAlanさんが言っているのを読んだことがあります。こういう話は、理念の正しさと、それを実装する際のバランスのとり方とは分けて考える必要があると思います。ワークショップで子供の様子を観察していると、初歩の段階で無意識の操作によって「余計なこと」が起き、集中力やモチベーションを損なうことも見かけます。なので今のままだとちょっと無防備に感じますし、N7やmetatoyで初歩者用にいろいろ殺しているのは、現実的な判断だと思っていました。

Worldを回すことの是非

私の頭の中でのWorldは、操作しているユーザがウィンドウの中のシステム世界を観察する際の、ユーザから見たローカル座標系というように見えています。この認知モデルだと、Worldが常に固定していることが大前提です。
Worldを相対化して見る認知モデルをTweakが想定しているのなら、そのことは了解なのですが、ローカル座標系とWorldの区別、およびローカル座標系への投影という概念を導入する必要があると思います。その意味で、World in Worldではなく World in Local でしょうか。

今の実装について

残念ですがまだ実装が追いついていないと感じます。Mantisには以下の個別の現象でなく、Worldのハロは殺すべきというように個人的意見をもう書いてしまいましたが。

  • 青ハロ(回転):http://bugs.impara.de/view.php?id=1381 にもあるとおり、今は回すと元に戻せなくなります
  • 緑ハロ(複製):複製されたWorldはアンビエントハロが効きません。
  • 黄ハロ(サイズ変更):内容物が拡大縮小するわけではありません。単にbounding boxが小さくなるだけです。実際には、プレイヤがbounding box外にはみ出ている部分もちゃんと見えますから、Worldのbounding box は(少なくともサイズについては)あまり意味がないといえます。