OLPC XO-LiveCD新版と、日本語化

以前(1,2,3,4))とりあげた、LiveBackupベースのLiveCD新版がアナウンスされていたので、早速試しました。

Joyride

新しい版は、Update1(stableの最新版 708)とJoyride(unstable)のデュアルブートになっています。XOを持っている人もJoyrideまで試す手間をかける人は少ないと思いますが、今後予定されているSugarのユーザーインターフェースの変更をいちはやく試してみることができますから、一見の価値があります。

Etoys

Stable版でも当時の最新の2007がインストールしていました。追随が早いです。

オーバーレイファイルシステム

以前の版は、メモリ上の読み書き可能なルートファイルシステムに、CD-R上の読み取り専用のファイルシステムへのシンボリックリンクを張るという、いわゆる「シンボリックリンクファーム」方式で実現されていました。ブートした後書き換えられる場所が限られていたため、カスタマイズするためにはのsquashfsイメージ自体を作り直すか、ブート時にシンボリックリンクファームを構築するスクリプトをハックする必要があり、非常に敷居が高かったです。

しかし、新版ではオーバーレイファイルシステム(aufs)を使う方式に変更されているので、ブート後のシステム上でファイルを自由に書き換えることができるようになり、カスタマイズの自由度が飛躍的に向上しました。さらに、LiveCDの所定のフォルダにXOバンドルやRPMを置いておくと、ブート時に自動的にインストールして立ち上がってくれる仕組みもあるそうです。
もちろん書き換えた内容は全部メモリを消費するので、実行時のフットプリントは増えていると思います。

日本語化を試す

このオーバーレイを使うと日本語化LiveCDを作れるようになるということを聞いていたので、このリリースは非常に楽しみにしていました。
まずは、配布されているISOイメージをそのまま使って日本語化を試してみました。ブート後、Wikiに書いてある手順でカスタマイズ(フォントインストール、SCIMや依存コンポーネントのインストールなど)を行った結果、何の問題もなく日本語化できました。
これで、Joyrideとか新バージョンで手軽に日本語化して試せそうです。

次のステップとしては、LiveCDイメージ自体のカスタマイズを試す予定です。