OLPC XO-LiveCD
http://d.hatena.ne.jp/korakurider/20071209/p4 で言及した、LiveBackupベースのLiveCDについて、もう少し調べてみました。
どのような仕組み?
LiveBackupは、Linux環境自身の上にインストールして、その環境のバックアップをLiveCDとして書き出すフレームワークです。
OLPCがOSイメージを作るのに使っているPilgrimや、Fedora LiveCD(参考:developerworks)の場合、イメージに組み込むものを指定してビルドを行うのですが、それとは方式が異なります。
今後への期待
なにせ「バックアップ」ですから、自分でいろいろカスタマイズした環境を作りたいような用途、たとえば、学校や日本人ユーザ向けのお試しCDを作る、翻訳者向けのテスト環境を作るとかみたいなのには、Pilgrimを使うより向いているのではないかと思われます。
昨年申請されていた dev.laptop.orgでのプロジェクトホスティングがつい先ごろ受理されていました。ということで、今後より新しいイメージからビルドしたものリリースや tool chainの公開とかがあることを期待しています。
ちょっとだけ実験してみる
QEMU上で動いているXOのstableイメージの上にインストールを試みました。
- tarballをwgetでXO上に落とします
- makeでインストールするようになっていますが、当然ながら標準のXO環境にはmakeがありません。でもmakefileを見ると単純なことしかしてないので、makefileを見ながら手でコマンドをたたいてインストールしました。
- LiveBackupを動かすための設定ファイルがあります。よくわからないので、マニュアルにあるように、サンプルのものをそのまま使いました。
- そのあと、依存しているツール類がちゃんと入っているかどうかを検証するスクリプトを流します。ここで、いろいろ不足しているコマンド(たとえば mksquashfs)が多数指摘されるので、設定ファイルをいじって依存関係を減らすか、必要なものを追加します。yumで追加できるものもあったのですが、入れ方がわからなかったものがあり、今日は時間切れとなりました。