インストール時のファイル配置

http://d.hatena.ne.jp/korakurider/20061225/p1 に書いたような、Vistaの世界にSqueakをインストールする場合に、インストーラがどのようにファイルを配置すればいいか、選択肢を考えてみました。

独自のフォルダにインストールする

OSによる保護対象(program Files, windowsなど)のフォルダ以外の場所、たとえば C:\Squeak\Plugin にインストールすれば、不必要な権限を与えずに一般ユーザのまま実行でき、かつVistaの保護システムをかいくぐることができる、つまり従来のWindowsと同じように動作します(動作確認済み)。現在のSqueaklandのキットを修正せずそのまま使ってインストールするならば、これがもっとも簡単な回避策になると思います。

Vistaの流儀にならってファイルを配置する

Vistaでは、複数のユーザで共用されるデータは C:\ProgramData (従来のC:\Document and Settings\All Usersに相当)の下に配置するならわしのようです。Squeakでは Squeak.iniで指定すれば、squeak.keyや イメージの場所をVMとは別のところに置けるので、Vista流に配置すること自体はできそうです。ただ、インストール時にon the flyで squeak.iniを作るようにインストーラを開発するのは面倒ですね。
また、実際に動かしてみたら、いくつか問題が見つかりました(今日は割愛します)。
もう少し流儀を勉強してみるつもりです。

管理者モードで動作するようにする

Vistaの考え方は、プログラムを起動する時にできる限り低い権限しか与えないというものです。しかしマニフェストで必要な権限レベルを指定すれば、特権ありで実行させることができ、保護機能が障害になることはなくなります。Squeakを通常のプラグイン版で使っている限り、Squeakを実行したことでシステムに侵入するリスクはほとんどありませんので、これでもあまり問題ないと思われます。ですが、ポリシーを決めてちゃんと管理をしているサイトだと、不必要に管理者モードでプログラムを動かすのは許されないかもしれません。ということで、この選択肢は当面考えないことにします。